流産死産グリーフケア 子どもが生まれたのに不安が消えない

泣いている女性

ウェルビーイングケア協会では、流産死産を経験された方のグリーフケアを行っています。

流産や死産を経験したあとに、子どもを授かることができた方がこんなことをおっしゃっていました。

「この子もまた死んでしまうのではないかと、いつも不安に襲われる」

子どもができたら幸せになるはずだったのに、なんと毎日不安と戦っているというのです。

流産や死産で散々辛い思いをしてきたのに、子どもが元気に生まれても笑顔で楽しい暮らしとはほど遠い状況にありました。

いったいなぜなのでしょう。

条件つきの幸せは幸せではない

実は「子どもがいれば幸せ」などといった条件つきの幸せは、本当の幸せとは呼べません。

子どもがいなくなったら、幸せではなくなってしまいます。

だから子どもがいなくなったらどうしよう、と不安がつきまとってしまうのです。

もちろん、子どもがいれば幸せなことはいっぱいあります。

でも、子どもがいなくても幸せな人だって、いっぱいいますよね。

なにが違うのでしょうか。

それは条件つきではない幸せを感じているかどうかにあります。

つまり、今すでに自分が持っている幸せに気づくことができるかどうかです。

明石家さんまさんの

「生きているだけで丸儲け」

という言葉があります。

ただ生きているというだけで、ありがたいことだし、幸せなこと。

生きていれば、いろんなチャンスがあるんです。

人間は生まれたときには何も持っていないし、死ぬときも何も持っていくことはできません。

だから今好きな服を着ていることは幸せだし、好きなものを食べられることも幸せなことなのです。

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