流産、死産を経験された方の多くが自分を責めた経験があると話します。
「元気に産んであげられなかった」
「すべては私の日頃の行いが悪いせいだ」
「楽しみにしていた家族に申し訳ない」
「友人の妊娠を喜んであげられない自分は性格が悪い」
「赤ちゃんを見たくないなんて自分はおかしい」
このように、起こった出来事を自分のせいだと感じてしまうのです。
今回は、自分を責めてしまう原因と対処法についてご紹介したいと思います。
自分を責めてしまう原因
優しいから
自分を責めてしまうのは、他でもないあなたが優しいからです。
赤ちゃんや家族のことを想い、自分を責めてしまうのです。
「他人のせいにしない」と教育されたから
私たちは悪いことが起きたときに「他人のせいにしてはいけない」と教えられた人がほとんどではないでしょうか。
他人のせいではないとなると、自分のせいだと考えてしまいます。
気持ちを軽くする方法
優しさをまずは自分に向ける
家族や他人に向けている優しさを、まずは自分にも向けてみてください。
家族の顔色を伺ったり、会話を合わせてあげたりするように、自分の心の声を聞いてみましょう。そして、その心の声に寄り添ってあげてくださいね。
たとえば
「みんなは楽しそうに話しているけれど、私は笑う気持ちになれない」
のであれば、無理に笑わず
「笑う気持ちになれないよね」
と自分に声をかけてあげるのです。
するとどうでしょう。
共感してもらえた気持ちは、スッと穏やかになって「少しだけ笑ってみようかな」とエネルギーが生まれます。
話を聞いてもらえただけでスッキリした経験はないでしょうか。これを自分自身でやるようなイメージです。
ぜひ心の声を聞いてあげてくださいね。
誰のせいでもない
起きてしまった出来事は、誰かのせいにしても解決しないものです。
そんなときには「誰のせいでもない」でいいと思うのです。
小さいころにイタズラをしたりすると「誰がやったの?」と怒られたことがあるかもしれません。
だからつい「誰がやったのか」ということに目が行きがちになります。
でも、実は誰がやったかはあまり問題ではないと思いませんか?
起きてしまったことをどうするか、の方が大切です。
「自分のせい」にはしないで、今できることを一つずつやってみましょう。
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