前回は「流産」についてご説明しました。
流産についての記事はこちら↓
今回は「死産」についてお伝えしていきます。
【死産とは】
死産の定義は
「妊娠22週0日以降に、赤ちゃんがなくなった状態で出産になること」
とされています。
■なぜ22週なの?
なぜ22週で「流産」「死産」と区別されているのかというと、そこに「生育限界」があるからなんです。
国によって「妊娠22週未満で生まれた赤ちゃんは救命しない」という命の線引きがなされています。
しかしこれは本来、人工中絶ができる線引きとして設けられたものです。それが新生児医療の現場でも救命するかの判断基準として使われているのだそう。
この生育限界は、現在は22週とされていますが、1953年には28週、1976年には24週と前倒しされてきました。
今後も医療の発達によって変わってくる可能性もあります。
■死産の確率
実は死産の数は減ってきています。
しかしそれは出産自体が減っていることに比例しています。
死産の割合としてはあまり変わっていないのが現状です。
2008年 | 2020年 | |
出生 | 1,091,182 | 840,835 |
死産 | 28,182 | 17,278 |
割合 | 2.58% | 2% |
■産休や手当を受け取れる場合
妊娠12週以降の分娩は、流産・死産を問わず産後休暇(産休・8週間)を取ることができ、出産手当金・出産育児一時金の対象になります。
出産育児一時金は働いていない方でも国民健康保険に加入していればもらうことができます。
対象になるかわからない場合には、お勤め先や市区町村の国民健康保険窓口へご相談ください。
また、産休中は国民年金保険料の免除の対象になる場合もありますので、お住いの市区町村の国民年金窓口へご相談ください。
この制度を知らない方は多いようです。
お仕事をされている方は8週間お休みできるといっても、精神的な回復はとても追いつかないことがほとんどです。
そのため、当協会では流産・死産を経験された方(天使ママさん)向けのカウンセリングやお話会によるサポートを行っています。ご希望の方は、以下のLINEまたはお問い合わせからご相談ください。